入れ歯使っていますか?
インプラント
抜歯をしたところに新たに歯を入れる・・・当然の事の様に思えますが、これをせずに他の歯でお食事をしていたり、この事が原因でお口の中の環境が大きく悪化してしまっている場合があります。
例えば、左下の奥から2本が抜歯になったら・・・
その歯と咬んでいた上の奥歯はどうなるのでしょうか?
個人差もありますが、多くの場合下の歯茎と当たるまで下に降りてきます。
(歯は咬んでいないと咬めるところまで動いてしまうのです)
当然左では咬みにくいので右で咬む事が増えてきます。
そして右の奥歯が負担過重で抜歯になる・・・。
こうなるとお食事がしにくくなり、いよいよ歯を入れなければとなるのですが、(この時点でも歯を入れずに前歯だけで頑張ってお食事をしている方もおられますが、次には上の前歯がすきっ歯になり抜けてきます。)
下に降りてきた歯を元の場所に戻さないと、スペースが無くて歯を入れられませんし、なんとか入れられたとしても、へんてこなかみ合わせで咬めない歯が入ります。
つまり、歯を抜いて周りの環境が変化する前に歯を入れておかないと、後々より複雑で忍耐のいる長期間の治療が必要になってくるという事なのです。
一方、歯を入れる治療をすぐに受けた方でもこういった結果になる事があります。
その歯は「入れ歯」である事がほとんどです。
なぜでしょうか?
「入れ歯は持っているのだけど、煩わしいし、無くても食べれるから」
という状態の方に起こります。
1本だけの入れ歯や左右どちらか片方のみの義歯の方にこの傾向が多くみられます。
入れ歯は取り外しをする歯であるために、使うか使わないかは患者さんの自由になる治療です。
当然、入れていないと入れ歯を作っていないのと一緒で治療効果は全く得られません。
使わない理由はいろいろあるでしょうが、入れ歯は天然の歯と大きく異なる構造をしているが為に、使えるようになるには、しっかりとしたリハビリが必要な事が多いです。
リハビリとは歯科医院での調整と患者さんの努力の両方を意味します。
そのどちらが欠けても駄目です。
心当たりのある方はぜひいらしてください。
院長 南部 洋郎(なんぶ ひろお)
大阪大学 歯学部卒
(公社)日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医
https://min-implant.jp/doctor/#pref25
南部(なんぶ)歯科医院
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